主要地方道平戸生月線橋梁補修工事(白石2号橋・橋梁補修工)において長崎県優秀工事知事表彰を受賞しました
令和6年2月に竣工した主要地方道平戸生月線橋梁補修工事(白石2号橋・橋梁補修工)が長崎県優秀工事知事表彰式で県知事表彰を受賞しました。今回受賞した工事の内容をご紹介します。
目次
主要地方道平戸生月線橋梁補修工事(白石2号橋・橋梁補修工)について
表彰式の様子
長崎建設新聞に掲載されました
企業バスツアーで高校生に現場見学を行いました
主要地方道平戸生月線橋梁補修工事(白石2号橋・橋梁補修工)について
本工事の目的と効果
平戸から生月島へ繋がる唯一の道路である白石2号橋。長年の塩害や経年により全体的に腐食や劣化が生じ、腐食の著しい箇所では孔食が生じていました。今後劣化が進行し橋梁としての機能が損失する恐れがあるため、第三者への被害防止、老朽化対策、機能維持を目的とした補修工事です。
本工事の課題と解決策
課題となったのが工事期間中の片側通行による通行車両への影響。今回の施工現場である白石2号橋は生月島と平戸を結ぶ唯一の道路であるため、仮設足場を設置することによる長期間の工事により通行車両に影響が出ることが想定されました。これに対し、最新技術の「先行床施工式フロア型システム吊足場」を採用することとしました。この足場を採用することで、工事期間を大幅に削減することで、通行車両に対する影響を低減することを目指しました。
先行床施工式フロア型システム吊足場は基本構成部材がすべてシステム化されているので、組立時に専用の工具などを使用せず安全にスピーディーに足場を設置することができます。また従来の足場作業は足場から身を乗り出しての作業や開口部の養生などの作業が発生していましたが、フラットな床の上での作業となり安全性と作業効率性が非常に高くなっています。
吊足場を設置したら、橋脚の修復を行います。橋脚のコンクリートの劣化部分を電動ピック等で斫りながら除去します。むき出しになった鉄筋に防錆処理を施し、塩害防止性能に優れたポリマーセメントを使用して現状復旧します。
橋脚の側面に固定している電線金具が腐食し外れており、電線がぶら下がった状態であったため、新しい電線を設置し、ぶら下がっていた電線を撤去しました。
今回の工事では地域住民の主要道路の通行制限を最低限に抑えるため、先行床施工式フロア型システム吊足場を採用することにより、足場の組立期間、修復にかかる作業時間が改善され、約40日の工事日数の短縮に繋がりました。
表彰式の様子
今回は仮設足場の作業期間を短縮できたことで、通行車両の影響を低減したことにより苦情や事故もなく安全に工事を完成できたため受賞に繋がりました。これは地域住民の皆様のご理解や関係各所からのお力添えいただいた結果だと思っております。この場を借りてご協力いただいたすべての方へ感謝申し上げます。
長崎建設新聞に掲載されました
今回の受賞が長崎建設新聞にて掲載されましたのでご紹介します。
企業バスツアーで高校生に現場見学を行いました
今回の施工現場にて、令和6年1月23日に行われた平戸市企業見学バスツアーで受け入れを行いました。最新技術の先行床施工式フロア型システム吊足場を使用した現場を、工業高校の学生たちに体験して頂きました。
当日の詳しい様子はこちらよりご覧ください。
平戸市企業見学バスツアー受入れ、高校生に最新技術を取り入れた現場を体感していただきました!
平戸市が行う高校生向けの企業見学バスツアーの受け入れを行いました。橋梁の補修工事の現場を見学し、地元企業の魅力を紹介しました。当日の様子をレポートします。