五島市荒川漁港水産生産基盤整備工事【工区なし】【4工区】が竣工しました

目次

荒川漁港水産生産基盤整備工事について
荒川漁港水産生産基盤整備工事の流れ
現場周辺の清掃活動
荒川漁港水産生産基盤整備工事を終えて

荒川漁港水産生産基盤整備工事について

荒川漁港水産生産基盤整備工事【工区なし】と【4工区】の2現場が竣工しました。

この工事は、養殖クロマグロ施設の円滑な運営や施設の充実化を図るための漁港築造を目的としたものです。昨年竣工した荒川漁港水産生産基盤整備工事に隣接した部分で港をつくる続きの工事となります。

五島市荒川漁港水産生産基盤整備工事(4工区)が竣工しました!

五島市荒川漁港水産生産基盤整備工事(4工区)が竣工しました。今回増山建設㈱五島支店が行った工事概要と、特筆したい工事中の地域貢献の取り組みについてご紹介させていただきます。

今回の2工事は既設ブロックに上部工を造り護岸や防波堤を完成させる工事でした。

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荒川漁港水産生産基盤整備工事の流れ

今回竣工した工事の流れを説明していきます。

穴の上に置く方塊の型枠を作っています

コンクリートが固まるまで数日待ちます

2工事とも、内容は同じような作業でした。既設ブロックの上にコンクリートを流し入れるのですが、工区なしの工事は写真のように既設ブロックに穴が空いているので、打設できるように穴の上に置いて穴を埋めるためのブロックを製作します。

陸上で製作したブロックを船で防波堤まで運びます

ブロックを一つずつクレーンで吊って穴の上に据え付けていきます

そして出来上がったブロックを船で運び、防波堤に据え付けます。

力を合わせて据え付けます

型枠がずれないように金具で固定します

上部工の型枠はあらかじめ長さや高さを測り、設計したものと同じになるように型枠を製作します。型枠が最長6.5mと大きくて重いので、据え付ける際はクレーンで吊ってみんなで力を合わせて据え付けていきます。

施工途中、既設ブロックの沈下により元々の設計とずれが生じている箇所があり、測量や再設計に時間を要しました。しかし、事前に測量していたことにより迅速な施工対応を行うことができました。

陸から近い防波堤ではポンプ車を使用して打設します

陸上でミキサー車から生コンクリートを受け取ります

生コンクリートを防波堤まで運搬します

型枠が出来上がると、次は型枠内にコンクリートを流し入れる打設を行います。陸上や陸から近いところでの打設作業ではポンプ車やバックホウを使用しましたが、陸から遠い防波堤は重機が届かないので船を使用します。陸上で生コンクリートをホッパー(生コンクリートを入れる容器)に入れて船で運び、流し入れ終わると陸上に戻りまた生コンクリートをホッパーに入れて船で運び・・・。といった作業を何度も往復して打設作業を行いました。

測量しながら表面をきれいに仕上げていきます

打設後は、コンクリートの表面をきれいに均していきます。仕上がり時に表面の高さが均等になるように、ここでも測量をしながら仕上げていきます。

コンクリートが固まると型枠を外します

気温などで状況は変わりますが、2日ほど経つとコンクリートが固まるので組み立てた型枠を外していきます。防波堤での作業時は組立や打設の時と同様、重機が届かないので海から作業できるクレーン船が活躍します。

この作業を、防波堤・護岸、岸壁とすべての場所で繰り返し行っていきます。繰り返し作業ですが、施工箇所が多いので長期間の作業となりました。暑い時期は熱中症予防対策、寒い時期は防寒対策を徹底して作業員たちは日々頑張りました。

岸壁の上部工には、車止や係船柱の取付を行います。設置する位置がずれないように測量して取り付けます。コンクリートの上に付属品をつけると一気に港らしくなりました。

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現場周辺の清掃活動

工事を行っていくにあたり、地域貢献として工事現場付近や日々作業車が往来している道路の清掃活動を行いました。

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荒川漁港水産生産基盤整備工事を終えて

毎日車両走行していた道路は、秋には木の葉が紅や黄への変化し、3月末の竣工時には桜が咲き並びとてもきれいで季節を感じることができました。釣りや観光スポットも近いため、いつまでも魅力的な町であってほしいです。そして今後も地域に寄り添い、より良い街づくりを目指し五島を盛り上げたいと存じます。前回の工事と同様、長期の工事で周辺住民や企業の方々のご理解とご協力により、無事故無災害で竣工しましたことを報告させていただくとともに、心より感謝申し上げます。

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